2009年9月9日水曜日

「早恋」規制、中国で

中国の教育事情に関する記事を紹介する。

“早すぎる恋愛”はダメ!高校の規則に「男子と女子は44cm以上離れよ」―中国

2009年9月5日、黒竜江省で今年8月末に「黒竜江省未成年者保護条例」が改訂されたが、未成年者(中国では18歳未満)の「早すぎる恋愛」に対し「父母や監督責任者は批判、教育、制止、矯正を行わなければならない」と定めた中国初の条例誕生に、中国国内ではさまざまな波紋が広がっている。教育専門サイト「中国教育在線」が伝えた。

「早すぎる恋愛(中国語で『早恋』)」は子供たちの学業成績の低下だけでなく生活の乱れや家出、同棲などの非行につながると考える有識者は多い。この条例を制定した黒竜江省人民代表大会常務委員の1人は「法的に『早すぎる恋愛』を禁止するだけでなく、子供たちに対する保護者や監督責任者の責任の大きさを強調するものだ」と説明している。

教育現場でも「早すぎる恋愛」に対しては否定的な立場をとっており、南京市のある高校では全校の女子生徒を集めて「男子との距離を44cm以上に保つよう」指導したという。男女が適切な距離で接することで「早すぎる恋愛」を予防することができるとの学校側の主張は多くの保護者の賛同を得ている。また、小学校の教科書から昔話の「牛郎織女(牽牛と織女)」が削除されたことや、男女別クラス編成の中学や高校が増えたことなども「早すぎる恋愛」予防策の一環とみられている。だが現場の教師たちは「実際に問題なのは恋愛よりも不純異性交遊」と指摘。法律や規則で禁止するよりも性教育やカウンセリングなどで生徒たちを指導することが大切としている。(翻訳・編集/本郷)

(Record China - 09月07日 20:53)

以上の記事、mixiニュースより引用
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=954044&media_id=31
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早すぎる恋愛
たしかに、早すぎると感じることは多いが・・・

規制のみに頼ることはよくない。
携帯電話の学校への持ち込み規制も同様である。
規制をしても、児童・生徒は大人の目につかないところで規制を破る可能性はある。
携帯電話の問題では、携帯電話を隠し持つことは可能である。
また、学校外におけることも考えねばならない。
学校以外の場所で規制を破るのは容易なことではないか。

44cmという規制を設けることで、「早恋」を本当に予防できるのか?
恋をしたいという気持ちは、子どもの成長段階において、とくに青年期・思春期において多くの子どもがもつものである。
それを規制することが良い方向に向かうとは、必ずしも言い切れないところが多いのではないか。
中国の現場教師が話すように、規制よりも指導(教育)が必要であろう。

2009年9月4日金曜日

つくば、学力テスト結果公表

私の地元の話題を見つけたので取り上げる。

やっぱりつくばの子供は優秀 学力テスト結果を初公表 茨城

 茨城県つくば市は3日、今年4月に実施した「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の市内公立小中学校の平均正答率を公表した。全国学力テストの結果を公表するのは県内の市町村で初めて。それによると、対象の小学6年、中学3年ともすべての教科で県平均、全国平均を大幅に上回ったことが分かった。

 同市は、結果を分析して今後の授業に役立てることや市民に教育活動への関心を高めてもらうことを目的に、今年初めて具体的な数字を公表した。

 小学校6年の国語の正答率は、基礎知識を問う国語Aが73・4%、知識の活用を試す国語Bは56・7%。算数はAが80・7%、Bが59・4%。いずれも県平均より3・6~6・0ポイント、全国平均より2・0ポイント~6・2ポイント高かった。

 中学3年の国語は、Aが81・4%、Bが80・9%。数学はAが69・4%、Bが65・2%。いずれも県平均より3・8ポイント~8・6ポイント、全国平均を4・4ポイント~8・3ポイント上回った。

 県の総合順位は小学校が全国で32位、中学校が同30位と低迷しているが、つくば市の平均正答率は、小学校が全国3位、中学校が同2位に相当するという。

 学校別の平均正答率は公表されていないが、市内の中学教諭は「学園都市中心部の小中学校では、これを大幅に上回る学校もあり、市内でも大きな幅がある」と指摘する。

 市教委では「平均正答率が高い学校は特別な授業をしているわけではなく、地道な取り組みや基本的生活指導の積み重ねが重要」としている。

最終更新:9月4日7時56分

以上の記事、Yahoo!ニュースより引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000014-san-l08
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“やっぱり”と付くのはなぜだろうか?
私の地元・つくばで、全国学力テストの成績が公表されたようだ。
私も、小学校・中学校はつくばで育った身である。
その当時のことは知らないが、全国でも優秀と評価されたことは、つくば住民として嬉しい。
ただ、学力テストの成績だけで優秀か否かを評価することはできない。
そもそも学力だけが判断基準ではないからである。
何をもって「優秀」とするのか?

いろいろ考えればきりはないが、一定の判断材料にはなるだろう。
児童・生徒は勉強を、教師は指導を!
児童・生徒と教師の相互コミュニケーションがより充実していくことを期待する。

2009年9月3日木曜日

教諭が学級連絡網紛失

今日は教諭の事件に関する記事である。

ひったくり被害で教諭が学級連絡網紛失/横須賀

 横須賀市教育委員会は2日、同市立中学校の20代の女性教諭がひったくりの被害に遭い、個人情報が記載された学級連絡網の用紙を紛失した、と発表した。

 同市教委によると、同日午前7時ごろ、女性教諭が出勤のため同市内の最寄り駅に歩いて向かう途中、後ろから来たオートバイの運転者に持っていたショルダーバッグをひったくられた。バッグには担任する学級の生徒33人の氏名、電話番号などが記載された学級連絡網の用紙が入っていた。

 市教委は保護者に対して文書で謝罪した。

最終更新:9月2日23時0分

以上の記事、Yahoo!ニュースより引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090902-00000019-kana-l14
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ひったくりでの紛失はやむを得ない。
個人情報の管理方法には問題がある。

2005年に個人情報保護法が施行されて依頼、個人情報の入手・保管などにいっそう気を遣うようになった。
学校もその一つである。
学校には、児童・生徒の様々な情報が集まる。
今回ひったくりで盗まれた電話番号の情報をはじめとする住所の情報はもちろんのこと、進路情報、成績情報など、特に知られたくない情報も多く存在する。
これらの管理は徹底されねばならない。
ただ、個人情報保護法に厳格になりすぎて、連絡網などを作らなかったり、卒業アルバムに住所などの情報を掲載しないといった例もある。
個人情報をどの程度まで公開するか、どこからが隠すべき個人情報なのか・・・その境界は簡単に決められるものではないだろう。

ところで、今回の事件は紙媒体で個人情報が盗まれたが、これがもし電子媒体であったら・・・
電子媒体(CD-ROMやUSBメモリーなど)は一般的に多くのデータを保存することができるため、複数の種類の情報が蓄積されていると考えることもできる。
担当するすべての児童・生徒の、すべての情報が一つにまとめて保存されている媒体が盗まれたとしたら・・・
考えるだけで恐ろしい。
情報技術が発展して便利になれば、リスクも高まる。

2009年9月2日水曜日

「Windows 7」企業向け販売

今日はこんな記事を紹介する。

「ウィンドウズ7」企業向け販売開始

 米マイクロソフトは1日、パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」の企業向け販売を日米などで始めた。

 一般向けは10月22日に発売され、パソコン各社は年末商戦の起爆剤として期待している。

 ウィンドウズ7は現行ビスタの後継OSで約3年ぶりの新製品だ。情報の処理速度を上げ、標準的なパソコンで起動時間はビスタより2割ほど短い30秒程度で済むという。

 利用中のソフトが一目で分かる機能など使いやすさを高め、消費電力も少ない。アステラス製薬やヤマト運輸など国内163社が導入を決めている。

(2009年9月2日 読売新聞)

以上の記事、YOMIURI ONLINEより引用
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20090902-OYT8T00366.htm
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近々一般向けにも販売される「Windows 7」
先行して今日、企業向けに販売が始まった。
前作の「Windows Vista」の後継版OSと位置づけられるこのOSは果たして成功するのか?
Vistaよりは評判が良いようである。

それにしても、Vistaがあそこまで流行らなかったのは驚きだ。
ネットブックに搭載されるパソコンはほとんどがVistaの前作「Windows XP」
未だに、「Windows XP」は企業でも支持を得ている。
「Windows 7」導入を決定している企業も多々あるようだ。
今作「Windows 7」はVistaよりはユーザが増えるのではないだろうか。

企業・一般はもちろん、学校にもパソコンはある。
学校はどのOSを採用しているのだろうか?
美術系の学校であれば、Apple社の「Mac OS」を採用している学校も多い。
一般の公立・私立学校ではどうだろうか。
(いま手元にデータがないため、調べてみようと思う)
私の通う大学では、今年度(2009年度)から「Windows Vista」搭載パソコンを導入した。
「Windows 7」発売後、学校のパソコン環境にどれだけ影響を与えるか、楽しみである。

2009年9月1日火曜日

新型インフルエンザの教育への影響

今日9月1日は、ほとんどの学校で夏休み明けの始業式が行われたことだろう。
その日、こんな記事を見つけた。

新型インフル心配、始業式はTVや校庭で

新学期スタートの1日、集団感染を防ごうと始業式を教室でのテレビ放送に切り替えたり、体育館ではなく屋外で「青空始業式」にしたりする学校が相次いだ。

 さいたま市浦和区の市立高砂小学校(木村栄二校長)。1日午前8時半、各教室に設置されたテレビ画面に木村校長の笑顔が浮かび上がると、着席していた児童が軽くどよめいた。木村校長は、「おはようございます。本当なら直接、みんなの顔を見たかったけれども、この放送室にも元気な声が聞こえて来ました」と語りかけた。6年3組の井上雄介君(12)は、「ほかのクラスの子と会えないし、いつもと違う」と苦笑いしていた。

 東京では8月31日現在で公立の小中高校36校が休校や学級閉鎖に。1年生の4学級中の二つを閉じた中高一貫校の都立小石川中等教育学校(文京区)でも1日は各教室に生徒を着席させ、始業式を放送で行った。堺市の市立三宝(さんぼう)小学校(生田恒雄校長)では、感染予防のため、普段は体育館で行う始業式をグラウンドで実施した。

 文部科学省によると、31日現在で確認された臨時休校は、10都道県の27の幼小中高校など。

(2009年9月1日12時29分 読売新聞)

以上の記事、YOMIURI ONLINEより引用
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090901-OYT1T00505.htm
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この夏、新型インフルエンザが一気に日本国内に広まった。
メディアで新型インフル感染患者が日々増加し、新型インフルによる死亡者もどんどん出ている。
新型インフルへの感染者を増加させないようにと、各学校で始業式の方法に工夫を施している。
休校や学級・学年閉鎖などの措置がとられれば、当然のことながら授業を進行することはできない。授業の主体は子どもたちであるからである。
できなかった授業の時間を確保するためには・・・この先考えねばならないことだろう。
文部科学省が定める授業時数に全国の学校で大きな差が出てしまえば、それは問題である。
新型インフルがいつまで流行を続けるのかは未知である。
新型インフルに感染しながら学校に登校させれば感染者は増えるだけである。インフルを軽視して措置を解除するわけにもいかない。
対策案が必要である。

2009年5月1日金曜日

大学講義から学ぶ no.01

学校教育における広義のメディア・リテラシー

その1・・・マスメディア・リテラシー

「メディア」と聞いて何を思い浮かべるだろうか・・・
日本語では「媒介」と訳されるが、いまいちピンとこない。

メディアで有名なのは、「マスメディア」であろう。
テレビ・ラジオ・新聞などがその一例である。
マスメディアの図式は、一般的に【一対多】とされる。
基本的には一つの放送局・紙面から大衆一般に同じ情報が伝達されることになるわけだ。
ただすべての大衆に同じ情報が伝わっているとは限らない。
人間は皆同一であるはずがないし、人それぞれ感じ方は異なる。
ここでメディアによるコミュニケーションが必ずしも成立しないことが分かる。
だから、マスメディアによる報道があるところでは許容され、またあるところでは許容されないこともありうる。
言葉の表現次第で、ある人には良い印象を与え、またある人には悪い印象を与える可能性もありうる。
マスメディアは情報を提供するが、大衆におけるその受け取り方は重要な問題である。
一般にマスメディアの情報を鵜呑みにすることはよくないとされる。
過去にフジテレビ「あるある大事典」で納豆ダイエットが報じられた。
大衆=視聴者はこれを信じ、店頭の納豆コーナーでは納豆が売り切れるといったことが起こったのはまだ記憶に新しい。
大衆はマスメディアの情報を鵜呑みにしてしまったと言える。

そもそもマスメディアは、都合の悪い情報を流したがらない。
都合の良い・大衆が引きつけられるような情報を与えるのが常である。
もちろんそればかりではないが、我々はマスメディアの情報を見極める能力は必要であろう。


<補足・関連事項>
情報の発信者からメディアを通して受信者に伝わるコミュニケーションは、何の問題もなく成立しているように見えるが実はそうではない。人間は“言葉”を使ってコミュニケーションするとき、その“言葉の意味”を考えなければならない。この“意味”が発信者・受信者間で共有されなければ、真なるコミュニケーションは成立しないはずである。この辺の詳しい研究については、西垣通『基礎情報学』などを参照されたい。

2009年4月18日土曜日

女子中学生6人学校のガラス割り

女子中学生6人が深夜のガラス割り、学校の窓50枚…大阪

 18日午前0時10分頃、大阪府寝屋川市高宮新町の同市立第一中で、近くの住民から「中学校からガラスの割れる音がする」と110番があった。

 寝屋川署員が駆けつけたところ、教室などの窓ガラス約50枚が割られていた。

 署員が近くの路上にいた女子中学生6人(いずれも13歳)から事情を聞いたところ、ガラスを割ったことを認めたため、器物損壊の非行事実で補導した。

(2009年4月18日12時10分 読売新聞)

以上の記事、YOMIURI ONLINEより引用
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090418-OYT1T00372.htm?from=main5
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この女子中学生たちのガラス割りの目的は何だったのか。
目立ちたかったか・・・
ストレス発散か・・・
学校に恨みがあったか・・・
ある特定の先生に恨みがあったか・・・
考えられることは山ほどある。

本当の目的を知るのは彼女たちだけである。
どんなことであろうと、人間は他の人の心の中まで正確に見ることはできない。
他の人の気持ちを正確に読み取ることなどできない。
心・気持ちを読み取ることはできないにせよ、
良い人間関係を築き「信頼」のもとに心・気持ちの安定を保つことは可能かもしれない。
良い人間関係の築き方を教師が会得し、伝えるべきかもしれない。
教師がすべきことは、教科教育のみではないのだ。

2009年4月16日木曜日

自己紹介サイト「プロフ」による事件

「プロフ」に悪口、腹を立て3時間暴行…中3女子2人逮捕

 携帯電話の自己紹介サイト「プロフ」に悪口などを書き込まれたことに腹を立て、高松市内に住む私立高校1年の女子生徒(15)を暴行して重傷を負わせたとして、高松南署は15日、市立中学3年の女子生徒2人(いずれも14歳)を傷害の疑いで逮捕した。2人とも容疑を認めている。

 発表によると、2人は3月26日午後7時5分頃から約3時間にわたり、女子高校生を呼び出した市内のレンタルビデオ店や近くのスーパー駐車場などで、殴ったり、けったりしたほか、たばこの火を14回にわたって押しつけるなどし、重傷を負わせた疑い。

 3人は顔見知りで、1月19日頃、市内のレンタルビデオ店で、女子高校生が2人に肩をたたかれるトラブルがあり、女子高校生がプロフの日記で2人のことを書き込んでいたらしい。

(2009年4月16日15時34分 読売新聞)

以上の記事、YOMIURI ONLINEより引用
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090416-OYT1T00662.htm
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携帯電話による自己紹介サイト「プロフ」はあまりにも有名である。
私は「プロフ」を知っているが、そこに登録・自己紹介記入はしたことがない。
ただ、私の友達は何人も「プロフ」に登録しているのを知っている。
そこには、ニックネーム、性別、住所、趣味・・・などなど
個人を特定できる情報が多く書き込まれていることが多い。
なかには、自分のプリクラなどの写真を掲載している人もいる。
個人情報が筒抜けになっているのだ。

このことから、今回のように悪口を書いてしまえば
書いた人物は特定され、事件が起こるきっかけにもなる。
教育的立場としては、自己紹介サイトを利用するにあたって
どのようなことに気をつけなければならないのかを指導する必要性がある。

まず、不特定多数の人物に見られているということを自覚せねばならない。
インターネットは世界に広がる通信網である。
何気なく書いた個人情報が、海を渡って世界の国々の人々に知れ渡ってしまうこともある。
そして、その情報を撤回することが困難であるということも認識すべきだろう。
一度、誰かに知れた個人情報は、その人を媒介として新たな人に知れ渡る可能性がある。
インターネット上における電子情報の転送は容易だから、
メールなどを通して不特定多数の人物に転送されることもある。
ここまでに、あまり多くの時間は要さない。
電子情報は相手に瞬時に情報を伝えることができる。
このことが、一度流出してしまった情報を撤回することをより難しくさせている。

インターネット上に自分と特定できるような情報を書き込む際には、
十分注意する必要があるだろう。

2009年4月14日火曜日

大学講義から学ぶ no.00

大学の科目のひとつに「情報社会と教育」がある。
半期開講制のこの科目は、
前期を「情報社会と教育A」
後期を「情報社会と教育B」
としている。

情報社会と教育A 第1回目の講義が今日行われた、
今日はガイダンスのため、内容に入ることはなかったが、
今後、この講義を通して、
「教育」という人間とは切り離すことのできないものは、社会と深く関わっていること、
とりわけ現代における情報社会は教育にどんな影響を及ぼすのかを学んでいくことになるだろう。

ひとつ例を挙げれば、
情報社会になって、携帯電話は急速に普及し、小学生や中学生までもが持つようになった。
子どもたちが学校に携帯電話を持っていくことに関しても
「教育」の問題として考えなくてはならないことである。

情報社会はここ数年で急速に普及してきた。
現に、今も時々刻々として変化している。
こうした情報社会の特性上、考えるべきことは常に変化しているのである。

毎週火曜日、週1回の更新予定である。

2009年4月13日月曜日

教諭・教委職員盗撮で逮捕

小学教諭がサンダルに隠しカメラ、スカート内盗撮で逮捕

 書店で女性のスカート内を盗撮したとして、岡山中央署は11日、岡山市東区南古都、倉敷市立小学校教諭、藤原淳容疑者(28)を県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した。

 発表によると、藤原容疑者は11日午後2時15分頃、岡山市中区の書店で本を選んでいた会社員の女性(29)の背後に近づき、サンダルの先に隠していたペン型ビデオカメラ(長さ10センチ)でスカート内を撮影した疑い。

 女性と一緒に来店していた家族が不審な行動に気づき、店長に通報した。藤原容疑者は容疑を認めているという。

(2009年4月12日18時17分 読売新聞)


女性のスカート内盗撮容疑、別府市教委職員を逮捕

 福岡県警中央署は12日、女性のスカート内を盗撮したとして、大分県別府市石垣西4、同市教委教育総務課主査補・工藤圭介容疑者(42)を県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕した。

 発表によると、工藤容疑者は12日午後2時55分頃、福岡市中央区天神2の商業ビル3階の雑貨店内で、同区内の団体職員女性(38)のスカート内をデジタルカメラで撮影した疑い。容疑を認めているという。

 別府市教委によると、工藤容疑者は1998年4月、別府市に採用された。

(2009年4月13日14時41分 読売新聞)

以上2記事、YOMIURI ONLINEより引用
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090412-OYT1T00523.htm?from=nwla
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090413-OYT1T00412.htm?from=nwla
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後を絶たない教育関係者の不祥事。
今回はいずれも学校外での不祥事である。
たとえ、学校の外部での不祥事であったとしても、
こうして一人の人物が「教師」「教委職員」として報道されるということは、
教育に携わる者として、絶対にあってはならないからだ。
このような不祥事を起こすような人間に、指導をしてほしくないと思うのが当然である。
学校ではきちんとした態度をしていても、一度でも学校外で不祥事を起こしてしまえば、
学校内において、もはや信頼できない。
教育関係者の不祥事がなくなることを祈る。

2009年4月12日日曜日

成績データ消去・・・USBメモリーの脅威

テスト結果うっかり消去、考慮せず成績評価…横浜の中学校

 横浜市教育委員会は11日、市立橘中(同市保土ヶ谷区)の家庭科の女性教諭が、昨年度前期末のテスト結果のデータを誤って消去し、当時の校長の指示でテスト結果を考慮せずに成績評価を行っていたと発表した。

 発表によると、教諭は昨年9月24日、パソコンで前期末テストの成績を処理した際、当時1、2年の全生徒計490人分の成績が記録されたUSBメモリーを誤って初期化し、データを消去した。翌日、校長に報告したところ、校長は家庭科の特性から実技などで適切な成績評価ができると判断し、テスト結果を考慮せずに成績評価を行うよう指示したという。3月31日に、同委員会に匿名の文書があり、事態が発覚した。

 同中では、新任の吉田英則校長が9日と11日、生徒と保護者に事情を説明し、謝罪。答案の回収や生徒への聞き取り調査をして点数を確認し、改めて成績評価を行う。

(2009年4月12日07時16分 読売新聞)

以上の記事、YOMIURI ONLINEより引用
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090412-OYT1T00004.htm?from=main3
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情報化の進展によって、今ではパソコンによる成績管理は当たり前。
教師はUSBメモリーに教材や成績データ等を保存するのは当たり前。
大学生のレポートでさえパソコンで作成し、
作成したファイル、あるいはそれを印刷したものを提出するのが当たり前。
これほどまでに当たり前のはなぜか。
「便利」だからだろう。
パソコンでのデータ編集は、書くのも消すのも簡単である。
データの誤りも少なくなる。
手書きの場合、編集が困難である。
人間はコンピュータほど正確でないのも事実であるから、ミスも多い。

ここで注目してみよう。
パソコンでのデータ編集、書くのも“消す”のも簡単なのである。
マウスでクリックすれば、データが一瞬にして消去される。
基本的には消されたデータは復旧しない。

誤って消してしまったときのために、
ハードもしくは別の媒体にバックアップしておくことや
USBメモリーに保護機能があれば適用するなど、対策が必要である。

コンピュータが常時ネットワークに接続されている今日、
情報流出にも注意したい。
ネットワーク経由でパソコンに侵入してきたウイルスが
USBメモリーに保存されている情報を盗むこともある。
厳重なセキュリティ対策が必要である。

2009年4月9日木曜日

脱ゆとり化に伴う子どもたち・教師の時間

脱ゆとり教育 消化不良にさせないために(4月9日付・読売社説)

 約40年ぶりに学校で教える内容が増える。詰め込み教育に戻って子どもを勉強嫌いにさせないよう、学校や教員の力量が問われることになる。

 学習内容を増やした小中学校の新学習指導要領が、理科と算数・数学について今年度から先行実施された。授業時間も増える。

 全面実施は小学校が2011年度、中学校が12年度だが、国際学力テストなどで理数の学力低下が目立つため、繰り上げられた。小学5、6年生の英語も必修となるのは11年度からだが、今年度から取り組むところが多い。

 理数は文部科学省が教科書会社に委託して補助教材を用意し、小学校英語は同省が自ら教材と教員用の指導資料を作成した。

 教材は、身につけた知識を使って考え、表現する力などを養うため、記述する欄が多い。どう生かすかは教員の腕次第だ。独自のエピソードを交えたり、子ども自身に考えさせる時間を十分与えたりするなど工夫してほしい。

 教員が互いに授業を見て批評し合い、わかりやすい授業に改善していくことも重要だ。保護者や地域住民が気軽に参観しやすい雰囲気づくりも大切だろう。校長が指導力を発揮し、学校一丸となって取り組まねばならない。

 文科省や各教育委員会には、一層の環境整備が求められる。

 科学技術振興機構の昨年度調査によると、理科の観察や実験で障害になっているのは、「準備や片付けの時間不足」「設備備品の不足」と回答した教員が多い。

 事実、観察・実験を補助する理科支援員が配置されている小学校は約2割だ。教材費を自費で負担した教員は、小学校で5割前後、中学校では4人に3人に上る。

 小学校英語には、学校現場の不安が強い。旺文社が昨年実施した調査では、英語必修化に不安を抱く小学校は約5割で、教委の約2割に比べてかなり高かった。

 国の教員研修センターと各教委は、07年度から教委の指導主事らに、昨年度からは各小学校の中核となる教員に対し、研修を実施している。研修の効果を見極めながら進めることが大事だ。

 教材や指導資料を使うかどうかは、各小学校に任されている。

 指導資料の内容は盛り沢山(だくさん)だ。児童のレベルに応じ、英語に興味を持たせる授業でなければ、慣れ親しませるどころか、中学校入学前に英語嫌いを生みかねない。

 指導資料の使い方を研修などで周知すべきだ。小中学校の緊密な連携も欠かせまい。

(2009年4月9日01時40分 読売新聞)

以上の記事、YOMIURI ONLINEより引用
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090408-OYT1T01333.htm
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「脱ゆとり」によって学習内容が増えれば、当然授業時間も増える。
そうなると、放課後の子どもたちの時間が奪われる。
子どもたちは、塾に通ったり、習い事をしたりで、ただでさえ遊ぶ時間がなくなっているのが現状である。
今後、さらに学校での授業時間が増えれば、子どもたちから自由な時間を奪ってしまうことにならないか。
自由な時間を奪われた子どもたちは、疲労によって、学校の授業に集中できなくなるかもしれない。
“遊ぶ”ことも必要だと思う、と言いたい。
行く行くは受験という壁を乗り越えなければならなくても、
今は遊ぶことによっても学ぶことがあるのではないか。
子どもと子どもが学校の教室という場以外で接することも、
コミュニケーション力や判断力を鍛えるために必要なことではないかと思う。

時間を奪われているのは、子どもたちだけではない。
現場の教師も時間を奪われることになる。
授業をいかに展開していくか、教師に予習は欠かせない。
授業内容が増えれば、そして難しい内容が増えれば、いかに楽しく、分かりやすく教えるかも考えなくてはならない。
これらのことによって、教師が子どもたちと接する時間が少なくなることは間違いない。
教師は人間である。
教師も当然家庭を持つだろう。
家でくつろぐ時間、教師が父母として自らの子どもと接する時間も減るだろう。

時間はお金では買えない。
その時、その時は、一瞬でしかない。
一瞬の貴重な時間を奪われることが、あって良いのか。

2009年4月2日木曜日

中学教諭、女子生徒を盗撮

「ストレスたまって」女子生徒の着替え盗撮、中学教諭逮捕
3月31日23時38分配信 読売新聞

 神奈川県警緑署は31日、横浜市旭区四季美台、同市立中山中学校教諭芝浩二容疑者(32)を県迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕した。
 同署と横浜市教委の発表によると、芝容疑者は3月28日朝から午後にかけて、学校敷地内で、顧問を務めるバスケットボール部の女子部員6人が着替えている様子をビデオカメラで撮影した疑い。女子部員は春休み中、体育館と教室をつなぐ廊下で着替えており、芝容疑者は部活が始まる前、教室にビデオカメラを取り付け撮影していたという。

 教室に忘れ物を取りに来た生徒と付き添いの教諭がビデオカメラを見つけ、発覚した。

 調べに対し、芝容疑者は「小中学生の女の子に興味があった。1日付で別の中学への異動が決まっており、ストレスがたまっていた」と供述しているという。

 芝容疑者は6年前に同校に配属され、理科を教えていた。



<生徒盗撮>容疑で32歳中学教諭逮捕 横浜
3月31日23時30分配信 毎日新聞

 勤務する中学校の女子生徒の着替え姿を盗撮したとして、神奈川県警緑署などは31日、横浜市旭区四季美台、市立中教諭、芝浩二容疑者(32)を県迷惑防止条例違反(盗撮)容疑で逮捕した。県警によると「若い女の子に興味があった」などと容疑を認めている。

 容疑は3月28日午前8時前から約6時間、同校体育館入り口前階段で着替えていた女子バスケットボール部員1~2年生6人(13~14歳)の下着姿をデジタルビデオカメラで盗撮したとされる。

 県警によると、体育館前は外部から死角になっており、練習で登校した部員約20人が着替えていたという。芝容疑者は同部顧問。約20メートル離れた教室の床付近に置かれていたビデオに同僚の女性教諭(27)が気付き、芝容疑者を問いただすと盗撮を認めたため、校長に報告した。【吉住遊】

以上2記事、Yahoo!ニュースより引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00001173-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000152-mai-soci
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教師の不祥事が連日絶えない。
ストレスがたまっているからって、こんなことをして良いのか!!?
別に教師だけが不祥事を起こしているわけではないのであるが・・・
目立ってしまうのだ。
人を教える立場にいる人がこういう不祥事を起こすことは許されない。
もちろん真面目に仕事をしている教師はいる。
むしろ、そのほうが当たり前。
新聞やインターネットのニュースなどのメディアで取り上げられると、
大衆は一般的なものだと思いこむ。
(それは、教師の不祥事に限ったことではないけれど・・・。)
しかし、教師がそのように思われている以上、自覚すべきである。

2009年4月1日水曜日

教員免許更新制の導入

本日(2009年4月1日)から、教員免許更新制が導入された。

文部科学省(http://www.mext.go.jp/)が既に発表している概要を以下にまとめてみる。
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○目的
 最新の知識技能を身に付ける。
 ※不適格教員の排除を目的としたものではない。
○基本的な制度設計
 大学などが開設する30時間の免許状更新講習を受講・修了した後、免許管理者に申請する。
○更新講習の受講対象者
 (1)現職教員
 (2)教員採用内定者
 (3)臨時任用(または非常勤)教員リストに登載されている者
 (4)過去に教員として勤務した経験のある者
○免除対象者
 (1)優秀教員表彰者
 (2)教員を指導する立場にある者
○免許状更新講習について
 (1)開設できるもの
     大学、指定教員養成機関、都道府県・指定都市等教育委員会
 (2)実施形態
     長期休業期間中や土日での開講を基本とする。
     通信・インターネットや放送による形態なども認める。
 (3)講師
     大学の教授・准教授・講師
     教育委員会の指導主事
 (4)内容
     ①教育の最新事情に関する事項(12時間以上)
     ②教科指導、生徒指導その他教育の充実に関する事項(18時間以上)

(参考・抜粋:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/001/001.pdf
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教員免許更新制の導入にあたっては、賛否がある。
教員の時間に余裕がないことが一番の争点であろう。
ただでさえ忙しくなっている現場の教員たちは、さらに時間を奪われることになる。
人権や自由を奪われるという問題にもなりかねない。
何故、教員だけが更新制を導入されるのか。
医師や弁護士等の他の専門職には当てはまらないことなのだろうか。
疑問は尽きない。